名前が、【姫野華玖耶(ひめのかぐや)】だったからね……
【かぐや姫】に名前が近いのもあって、言い寄ってきた相手に諦めてもらう時に、持ってくるのが困難な物を要求したんだよ。
それが、【呪いの七つ道具】として、当時はやっていた【闇(やみ)】、【陰(かげ)】、【昏(くら)】、【棘(おどろ)】、【朧(おぼろ)】、【斑(まだら)】、【空(うつろ)】の七つさ。
その後、それが、私とおじいさんを苦しめる事になるとも知らずにね……
「姫野さん……本当にそれを持ってきたら僕のものになってくれるんだね……」
「……えぇ……そうよ……でも、手に入れるのは無理だと思うから……」
「……絶対に手に入れてくるよ、待ってて……じゃっ……」
【田中重道(たなかしげみち)】って言ったっけねぇ……
その子はそう言って【呪いの七つ道具】の一つを探しに行ったんだよ……。
探しに行っている間、誰にも私の事をとられないようにとでも思ったのかねぇ……
周りに吹聴して回ってね……
迷惑な話さ……
それを聞いた、6人もそれぞれ別の【呪いの七つ道具】を探しに行ったんだからね……
続く。
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