姫野華玖耶と七つの悪夢(プレイバック)007

 二 寮生活



 私は都立黄昏(たそがれ)高等学校に編入したんだよ。
 当時、出来たばかりの新設校で、全寮制の男女共学の高校だった。
 両親は地元に残っていたからね……親戚もいない私が都会で暮らすのにはありがたかった。

「姫野華玖耶って言います。田舎から出てきて右も左も解らないけど、どうか、皆さん、色々、教えてくださいね。よろしく」
「超可愛い」
「こっち向いて♪」
「あ~ぁ、男子はこれだから……」
「美人が来た」
「はいはい、静かに、静粛に、静粛に…姫野、あそこのあいている席に座りなさい」
「はい……先生」
 私は転校生として、少しでも早くクラスメイトと打ち解けようと出来る限りの愛想をふりまいた。

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