ぴえろ君の恋愛事情(プレイバック)064

 それからというもの士郎は太輔の勉強に付き合わされた。
 例えば数学――
「先生……この分数の足し算なんすけど……俺にはいまいち……後、七×六は四〇でしたっけ?それとも四十五?」
「……君は何年生の勉強をしているんだい?それにしちろくしじゅうにだよ、四二!」
「……それは六×七じゃなかったっけ?俺はたしかそう記憶して……」
「七×六と六×七は同じだよ。逆にしただけじゃないか」
「あぁ……なるほど、それは気付かなかった。さすが先生、頭良いっスね」
「君がバカなだけだよ」
「俺、掛け算とか電卓でやったりしてたから九九がちょっと……」
「数学……っていうか算数の基礎じゃないか、何やってるんだよ、もう……」
「大丈夫っスよ俺は割り算の方が得意っスから……問題出してみて下さい、三ケタの割り算まで平気っスから…」
「……じゃあ……一二〇÷五は……」
「……あ……それが割り算でしたっけ?俺、引き算と間違えて……」
「……頭痛くなって来た…」

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