僕はこの娘と添い遂げたい(プレイバック)081

「よく避けたな」
「今度は蜃気楼ですか?」
「その通り。蜃気楼分身さ」
 そう言う竜龍の身体がいくつも現れる。
「気配を読めば良いだけです」
「蜃気楼に気配を与える事もこの技の一つさ。ダミーの気配はいくつでも作れる」
「それはちょっと厄介ですね」
「あんたは考えさせると色々と面倒そうだ。一気に行かせてもらうよ」
「そうは行きません。今度はこっちの番です。神術、水分身プラス邪影配」
 花梨も分身の術を行い、それに気配を含ませた。
「ちっ、あんたも同じ様な事が出来るとはね」
「うちの神術は色んな事ができますので。ちょっとしたペテン技なので」
「いいのかい?自分の技術をペテンだなんて言って」
「良いんです。ペテンはペテンですから。でもペテンはペテンでもご先祖様の中にある天才がいて、その方が、神技にまで昇華させましたけどね」
「ペテンの神技か。そいつは良いね。ペテン師がこの式神にどこまで対抗出来るか見てやるよ」
「ペテンでも極めればそれなりに凄いんですよ」
「どこがだ」
 そう言う、竜龍は全ての水分身を破裂させた。
 残ったのは竜龍のみ。
 花梨が居ない。

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