僕はこの娘と添い遂げたい(プレイバック)219

 全国大会は日本一を決めるためにふさわしい舞台、富士山山頂で開会式が行われる。
 花梨と覇仁は新幹線に乗った。
「幕の内弁当は旨いのう。あ、焼き肉弁当、おかわり」
 覇仁は相変わらずだった。
「もう、おじいちゃんったら……」
 花梨は怒らない。
 ここまでこれたのは覇仁のお陰でもあるからだ。
 覇仁の助け無くして全国大会出場は無かった。
「焼き肉弁当と、鶏そぼろ弁当と、シュウマイ弁当とさんどいっち、それと、味噌カツ弁当と……」
 無かったのだが――
「おじいちゃん、いい加減にして!」
 限度を知らぬ祖父の食い意地に花梨がキレた。
「おぉ、いつもの花梨じゃのぅ。調子悪いのかと心配したぞ」
「もう……」
 これは覇仁なりに気を遣った事だった。
 お陰で気がいくらかまぎれた。
 こそっと祖父に感謝するのだった。

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