「うん……納得がいくまでやりたかったからね」
「そうか、ならば、神術、無の術、痛いの痛いの飛んでいけ~」
「ありがとう。でもいつも思うけど、ふざけたネーミングよね、その技」
「何を言うか、罰当たりもんが。これは神聖なる回復術じゃぞ」
「そうなのは解るけど、ホント、恥ずかしい技よね、神術って」
「何を言う」
「だけど、その神術が、私をここまで勝ち上がらせてくれた。ありがとう。感謝してるよ、おじいちゃん」
「うむ。母の無念、お前が晴らすのじゃぞ」
「うん。そういう事にしておくね。本当は違うけど」
「風彦との結婚であろう」
「私にとっては佐和義くんだけどね」
「行ってこい。まずは、全国大会出場じゃ」
「行ってきます」
覇仁からの激励を受け、花梨は延長最終戦に臨んだ。
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