隣の席のでみちゃん(プレイバック)144

第七章 ドッペルゲンガー


 ある日、
「契約者しょーすけ、今夜も弁当を作りにいくぞ」
 でみちゃんがいつものように、翌日の弁当を俺の作りに行くと宣言する。
 だけど――
「おいおい、んなこと言ったって大丈夫かよ、でみちゃん。ちょっと具合悪いんじゃねぇの?顔、赤いよ」
「そんな事はない。私は大丈夫だ。今日こそ、デモゴルゴンに引導を渡してやる」
 強気の発言とは裏腹に今にも倒れそうだ。
 無理すんなと言いたいが、言い出したら聞かないからなぁ……
「ふっ、デミウルゴス。風邪気味の貴様に勝っても自慢にならん。勝負はまたにしても良いのよ」
 言い方はあれだけど、でもちゃんも心配する。
 いがみ合ってはいるようだけど、何となく二人はわかり合っている。
 そんな気がするんだよな最近。
「敵の情けは無用だ。今夜待っている」
「……わかった」
 今夜、俺の頭の中での対決を約束して、でみちゃんはそのまま、早退した。
 ――大丈夫かな?

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