バーチャルリアルパートナーテイク2(プレイバック)041

「あの……」
 その言葉にハッとして、意識がはっきりする。
 寝そべる彼方を女の子が頭越しに覗いていたのだ。
「うわっ……」
 思わず、後退る。
 突然、現れた気がして、ビックリしたのだ。
「風邪ひきますよ、こんな所で寝ていると」
 どうやら、親切な女性が声をかけてくれたようだ。
「あ、す、すみません……お気遣いどうも……」
 とりあえず、お礼を言う。
 どうも最近、女性と話すのが苦手になってしまっているようだ。
「良い天気ですね。これは、明日も晴れますね」
 女性は当たり障りのない会話をしてきた。
 そのまま立ち去るのもなんだと思ったのだろう。
 彼方は女性が連れてきていた犬と少しじゃれあって見せた。
 彼女は犬の散歩の途中の様だった。
「可愛い犬ですね」
「はい、ラッキーって言うんです」
「ラッキーですか……良い名前ですね」
「ありがとうございます」
 彼方も当たり障りのない会話で返す。

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