バーチャルリアルパートナーテイク2(プレイバック)148

 奈朝の時の人工火星人によるウイルスの指摘と言い、亡き姉の想像力のたくましさには驚かされるが、奈朝の事は本当に起こった。
 今度も本当に起きるかも知れない。
 念には念を入れた方が無難だろう。
 実体化出来るという事は彼方に触れることができるという事だ。
 それは、触れない夕愛や奈朝にとってはかなり不利な状況と言える。
「ふぅ…多少、バグが残っているが、仕方ねえ、あれを送るか…」
「あなた、あれってまさかあれなの?」
「しゃあねぇだろ、時間無ぇいし」
「そうだけど……」
 実体化出来る唯夜への対抗アイテムは既にある。
 だが、真も奈留も気が進まない感じだった。
 そのアイテムの名前は【ヨルトモ】といった。
 元々、一般VRP用に開発された【感触】を得るためのアイテムだった。
 彼方の生きている時代では珍しいが、未来においてはVRPは基本的に一般化した存在だった。

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