ファーブラ・フィクタ ルーメン・テネブライ編第002話(プレイバック)058

 Fの心の中をのぞき込んだのだ。
「ふっ、あんた達に隠し事をしても意味がねぇのは解っている。あぁ、そうだ、確かに俺は迷っている。どれが正解なのか、わからねぇ。このまま、あんた達に殺される結果となってもそれはそれでありだと思っている」
『娘への愛がお前を迷わせているようだな。ならば、一つだけ言おう、お前が娘を思うように、娘もまたお前を思っている。それは確かなことだ』
「そうかい、そいつは、良いこと聞いた。娘にどやされるかも知れねぇかと思ってもいたんだ。レインミリーも俺を見ていてくれているって事か」
『あまり、あの娘(キャリア)を苛めるな。お前の悩みはその娘ではなく、お前の後世が晴らしてくれる』
「芦柄 吟侍(あしがら ぎんじ)か?」
『解っているのなら、立ち去るが良い。ここはお前のような者が来る所ではない』
「そうさせてもらう。あんたと話していると足がガクガクするんでな」
 それだけの会話を済ませた後、Fはその聖域を離れた。

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