ちょっと、彼女の頭に消しゴムを乗っけて
「落ちてたぜ」
と言っただけなんだが、彼女にとっては何らかの契約が成立したらしい。
以来、彼女からの視線を度々感じるんだけど、俺は知らんぷりしている。
関わりたくないからだ。
「契約者、しょーすけ、契約者、しょーすけ」
「俺は契約者じゃないって言ってるだろうが」
彼女から声をかけられるが同じ人間だと思われたくない。
「そんなことはない。君はこのデミウルゴスと魂の契約を果たしたのだ」
「してねぇって」
「契約のティアラをつけてくれたではないか」
「消しゴムじゃねぇか、あれは」
「いや、そうではない。リアル世界では消しゴムでも、我が世界においては立派なティアラなのだ。見ろ、ここにティアラという文字が」
「あんたが書いたんだろうが」
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