ファーブラ・フィクタ ルーメン・テネブライ編第001話(プレイバック)013

 だが、この9級使愚魔のジャンクックには特殊の能力があった。
 他の使愚魔を喰らう事によって力と能力を増すという能力が。
 ジャンクックはキャリアを待つまでに仲間の使愚魔達を食らいつくし、強大なパワーと能力を得ていた。
「よぉ、お嬢ちゃん。俺はジャンクック。あんたを喰らって0級使愚魔にしてもらう男さ」
 ジャンクックは挨拶する。
 これから食べようと思っている相手に挨拶するのも変な話だが、9級から0級への昇格はジャンクックの野望でもある。
 それを叶えてくれる美味しいエサ(キャリア)を他の使愚魔と共有する必要はない。
 手柄は全部自分のもの――。
 魔の存在らしい、自分勝手な考えだった。
「このおびただしい血、あなた、仲間を食べたの?」
 予想はついたがキャリアは一応質問する。

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