ファーブラ・フィクタ ルーメン・テネブライ編第001話(プレイバック)035

 キャリアは池で顔を洗って、ボンドボールを一つ差し出した。
 怯えている姿が自分にダブったのだ。
 どうせ仲良くするなら、こういう相手が良い――
 そう思った。
 戦力としては全然頼りないが、心の安らぎは与えてくれそうだ。
 そう思った。
 猫神の女の子は恐る恐るボンドボールを手にした。
 すると、
「あちしの名前はキャトラ。にゃかまにしてくださいにゃ」
 と言った。
 どうやら仲間にして欲しいという事らしい。
「よろしく。私はキャリア」
「よろしくにゃん」
 産まれて初めての仲間だった。
 素直に嬉しかった。

続く。

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